2013年3月28日木曜日

春・・・なのか?

すっかり暖かくなってサクラの開花が早すぎるなあ、と思っていたら寒くなったりでなかなかコタツを片付けるタイミングがつかめない。


Mamiya Universal Press + Polaroid type667

もういらないだろう、と思って掛け布団をクローゼットにしまうと朝方には身体が冷たくなって仮死状態になってしまったりもするから安心できない。

Bilora Bonita 66 + Portra160NC ( naniwa color kit N )

みなさんも風邪などひかないよう、気を付けて下さい。

2013年3月25日月曜日

箱カメラその2(Bilora Bonita 66)

 以前から紹介している Zeissの Box Tengorが使ってて楽しいので、その後 ebayをみていて落札したカメラがある。

taken by iphone

"Bilora Bonita 66"

ドイツのKurbi & Niggeloh社という会社が1951年にちょろっと作っていたらしい。
もうね、ボニータっていう名前とそのコロンとした外見にイチコロです。

仕様は

フィルム;120, 6x6フォーマット
焦点距離;2,3,4,6,8,∞(天蓋にあるフォーカススイッチで調整)
絞り; F=9,12,16の3段階
シャッター速度はM(1/50secぐらい?)とB(バルブ)の2種類のみ。

View lensはフォーカスに連動しない。

四隅がころん、としていてかわいい。実際にちょい、と押すとコロン、と転がってしまう。

starting bidがおおよそ $30だったので何の気なしに bidしたらそのまま落札してしまった。あれれ。
送料込みでも日本円で4000円でおつりが来る。

Sellerの Descriptionはドイツ語だったが、内容は機能的に問題なしという非常にシンプルなものだったので期待はしてなかったが、全体的にきれいだし、機能も問題ない状態だった。

ただ、View lens、ミラー、Take lensはかなり汚れていたのでちょちょいっと分解して掃除したらかなりきれいになった。

Bilora Bonita 66 + Efke R50 ( Rodinal 1:25 , EI50 )

6x6なので Box Tengorのような 6x9と比べて被写界深度も深いのかな?
ただし、最短距離+開放(f=9)だとかなり歪んでしまう。

こうした古いカメラは開放で撮ることはあまり想定していないのだろうか?
Box Tengorだと、開放でなおかつ逆光で撮るとなんとも幻想的で味のある画がでてくることがあってそこらへんはやはり Zeissのこだわりなんでしょうね。


さて、LVで考えると、1/50 = EV6, f/9 = EV6として、f/12,16との組み合わせでは iso100のフィルムでEV12-14、つまり晴れの日の外~日陰の撮影ができることになる。

手元にあるものでごちゃごちゃいじってみると Take lensの外枠に 36mm-49mmのステップアップリングがちょうど入ったので49mmのフィルターが使えるようになった。

Bilora Bonita 66 + Efke R50 ( Rodinal 1:25 , EI50 )

何本か撮ってみて思ったが、問題はフィルムの平面性。
圧板らしきものがないのでローディングの時にきっちり絞って巻いておかないと波打つような画面が撮れてしまう。

まあ、それも個性、ということで。
よっしゃ、と思って撮った写真が波打ってたりすると非常にショックですけどネ。

そんなボニー太君、驚くほど軽いし、全くかさばらないカメラなので、鞄の中に放り込んでおくのも楽しいと思うわけです。


Bilora Bonita66 + Efke R50 ( Rodinal 1:100 stand development 1hr )

それではよい一週間を。





2013年3月23日土曜日

早起きと港

以前にも書きましたが、東北の港湾地帯で生まれ育った自分。

やはりそうした記憶は深層心理のさらに奥の方まで焼き付いているようで、船と油の匂いの混じった潮風の匂いを嗅ぐと不思議なほど懐かしく切ない気持ちになってしまう。


ブロ友さんの記事をみていたら神戸の浮きドックというのがあるらしい。
ググって地図も細かく見るとどうやら神戸駅からそれほど遠くないという。

カラーかモノクロか、35mmか中判か悩んだが、選んだのは結局 6x9の Moskva-5だった。
フィルムは Efke R50という iso50のやつ。
Tri-XとかHP5+は優秀なフィルムだとは思うのだけど、自分は EfkeやFomapanの描き出してくれるコントラストが好きなんです。


Moskva-5なんていう、ロシア製の蛇腹カメラ(しかも6x9フォーマット)を好きこのんで使う人はそれほど多くはないと思う。
でも Efke、Fomapanのフィルムと同様、私は好きです。
何故か?
・・・・わからないなあ、なんでだろう。


そんなことを考えて写真を撮っているとさすがは1本あたり8枚しか撮れない 6x9フォーマット。あっという間に2本を撮り切ってしまう。

朝の5時半に家をでて、現地についたのは朝の7時。
そうして帰宅したのは午前10時、というスーパーあっという間の撮影記でございました。

写真は Moskva-5 + Efke R50、現像はRodinal 1:25 EI50です。Ro


2013年3月20日水曜日

朝の街

個人的に人混みは嫌いです。
なんかこう、そこの空気を吸っているだけで疲れてしまう、というか。
ってことで人のいない時間や場所にでかけることが主なpatternとなります。

Box Tengor + Rolleiretro 400S

僕が写真を撮りに行くときは基本的には早朝にでかけて、ぱぱっと撮ってさっさと帰る、みたいな。

バイクでツーリングに行くときでも昼前後に帰ってきます。午後になるとテンションが下がってしまうんですよね、何故か。

日中の日差しを見ると写真を撮る気がなくなる、ということと休みの日はさっさと帰って家事をしたり現像したりして夕方には飲みに出掛けるわけです。

Box Tengor + Rolleiretro 400S

この日は先の記事で紹介した箱カメラをもって早朝の中崎町にでかけました。

とはいっても 6x9フォーマット。
120フィルムだと8枚撮ったら打ち止めという潔さ(笑)。

結局30分ほどで撮り切って帰宅するということになりましたが、なかなか心の洗われるような短時間でございました。

Box Tengor + Rolleiretro 400S

次回はまたツーリングの話でも書きたいと思います。

2013年3月10日日曜日

箱カメラ( Box Tengor )

ってなんでしょう?

そのまんま箱型のカメラです。
主に作られていたのは1900年台の前半。古い。すごく古い。

フォーカスを合わせる、っていう機能を持つカメラはなくて目測またはゾーンフォーカスだし、シャッタースピードは固定。

でもその外圏はとってもかわいい。
うちにやってきたのは Zeiss Ikonの Box Tengor 56/2
ちっこくて軽くて・・・それでも Zeissの文字が泣かせる。


GXR + Summar 50mm F2

Zeissがこのようなカメラを作り始めたのは 1926年。
そのうち、ブローニーを使う物はtype54、54/2、55/2、56/2と続いていくわけだが、私のところにやってきた 56/2は最終型。製造は1951年から1956年まで。

レンズは Grorez Frontar Achromat ってやつで絞りは 9、11、16の3つ。
ゾーンフォーカスは3種類で、1-2m、2-8m、8-∞となっているが、切り替えるとそれぞれ別のレンズがセットされる。

シャッタースピードはM(1/50ぐらい)、T(バルブ)の2種類。
ゾーンフォーカスってことは絞りに従って深度が変わることを利用すればいいのだろうが、スリガラスをつけてフォーカスを見てみると

1-2m ; 1.5m
2-8m ; 4m

あたりに合うようだ。ちょうどまん中ってことなのだろう。

シャッタースピードが固定されているので、フィルムを入れてしまうと露出は F値を変えるしか手段がない。

Box Tengor + Efke R50

上のは1-2m、f=9での写真。iso50で夕方5時半ぐらいだったので EVはおおよそ11ぐらい?

Box Tengor + Fomapan100

これも1-2m、f=9。曇りの日、午前中のうっそうとした日陰。

露出の設定が3つの F値しかない、というのはかなりきつい。
iso400のフィルムを入れてフィルターの露出係数でなんとか調整できないか?

ってことで家にあったものを使ってなんとかならんもんか、とやってみた。
日曜日の御昼にはちょうどいい。

GXR + Summar 50mm F2

使うのは35mmフィルムのケース、カッター、30.5mmのラバーフード、ヤスリ(耐水ペーパーもあったほうがいい)。

35mmフィルムのケースは底の方にいくと直径がやや狭くなっている。ちょうどここがきっちりきつめにはまりこんだとのでこれはいけるな、と。

フィルムケースの底からだいたい2cmぐらいのところをカッターで切って、さらに底の部分に丸穴を開ける。その後に棒ヤスリで形を整えて仕上げは耐水ペーパーで。

GXR + Summar 50mm F2

30.5mmのフードは以前使っていたローライ35S用に700円ぐらいで買った物。
これのねじ込み部分がちょうどフィルムケースにぴちっと入る。ネジのスレッドのおかげで簡単には外れない。
あとは30.5mmのフィルター(Y2、R1とか)、ついでにND2ぐらいあれば結構露出のコントロールも効くので iso400のフィルムを使っていこうと思う。

GXR + Summar 50mm F2

2013年3月5日火曜日

好きな時間

Rolleiflex 3.5F Planar + Fuji PRO160NS
 
  自宅に帰った時に、とりあえずテレビをつけて・・・・といった生活をやめて早や2年近くになる。
 
 性格がひねくれているわけではない(たぶん)のだが、テレビを見ることに何ら価値を見いだすことができないからだ。テレビを見る行為がクリエイティブじゃない、と感じる。

 テレビをつけずPCも必要なときにしか電源をいれないようにすると時間が余るようになる。

Rolleiflex 3.5F Planar + Fuji PRO160NS

 風呂に入って一杯やってのんびりコタツに足をつっこみながら、好きな音楽を聴く。
 好きな酒を飲みながら読みたい本(最近は写真家の写真集が多い)を読む。
 
 仕事に疲れて帰ってからのそんな時間はとても幸せなんですよねえ。


2013年3月2日土曜日

寒いけど懐かしい感じ

 僕が生まれて育ったのはありえないような大雪が降る東北の港町なんです。


 やはり幼少時の記憶ってのはその後も根強く残っているようで、雪を見るといつも懐かしく感じる。実際に住んでいると屋根の雪下ろしをしないと家の戸が開かなくなる、とかいろいろと大変なのだけれども。

 
 寒くて手の感覚がなくなるような早朝にわざわざ雪を見るためだけに出掛ける。
 子供の頃はそんなことを考えたこともなかったなあ。

 
Rolleiflex 3.5F + Fuji PRO160NS ( naniwaカラーキットN、38度処理)