2012年11月9日金曜日

Moskva5

時々中判を乗り越えて大判を撮りたいという衝動にかられる。
しかし、フィールドカメラはアオリ撮影にその醍醐味があり、そうすると今までのように気楽に手持ちで撮ることが不可能だ。

まあ三脚もってツーリングにいけばいいだけなのかもしれない。

いろいろと悩んでそれなら 6x9 フォーマットをしばらく試してみよう、と決断してみた。
そんな事情で普段はポラロイド専用にしているマミヤプレスに 6x9ホルダーをつけて撮ってみたが、やはり大きいサイズはいいのである。

しかしマミヤは重いしもうちょい軽い 6x9はないか・・・と探していた。
そういう経緯で、ebay経由にて我が家に届いたのが Moskva5という旧ソ連製の蛇腹カメラである。


new toy Rolleiflex 3.5F Planar , Rolleiretro400S

お値段は約 $100。有名なフォクトレンダーのスーパーベッサなどは程度のいいものだと8万円ぐらいするのでとてもお値打ちではないだろうか。

製造は旧ソ連モスクワの Krasnogorskで1955-60年。
レンズはテッサータイプの Industar-24 105mm F3.5
フィルムのローディングは赤窓式で、120フィルムのみ対応。

ただ、ロシア製のカメラはそれなりの初期メンテが必要である。
最初にやったことはギシギシいうヘリコイドの掃除とグリスアップ、それに伴う無限遠の調整であるが、ここらへんはこのサイトが詳しいので大いに参考にした。

それとしばらく空撮ちしていたら突然シャッターボタンが戻らないトラブルが。
これについてはシャッターの下にラウナ油を少量注入してほっといたら数日で突然快調になった。ここらへんのおおらかさがロシア製カメラの魅力だったりするわけで。

なお、フィルター、フードは純正のものもなく困っていたが、このサイトで調べてみたら Kodakのシリーズアダプターが使えることがわかったので、このサイトで シリーズ6の 39.5mmアダプターと Yellowフィルター、フードを取り寄せた。それが↑の写真である。

つらづらと書き綴ってしまったので作例は次回にしようかと思います。





4 件のコメント:

  1. 美しい!

    デジイチもまともに使えない自分なので
    使いこなせそうもありませんが自分も欲しい一品です。

    このカメラで撮った写真にもとても興味があります。
    楽しみに待ってます。

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    1. こんばんは。
      安いカメラで、しかもいわゆるパチモンの類に入るのかもしれませんが本家のツァイスとは違った画が撮れるように思います。パタン、とたたむとカバンの中につっこんでおいても邪魔にならないので便利ですよ。

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  2. にょほほほ、モスクワ5型を手に入れられましたか。^^
    イコンタの劣化コピーとか言われてますが、実際にはよく写るカメラですよね。
    私もしばらく使っておりましたが、テッサーコピーと言われるインダスター105mm/F3.5の描写は素敵でした。
    ただ、どうしても蛇腹からの漏光が直らず、愛想をつかしてオークションでうっぱらってしまいましたけどね。^^;
    作例、楽しみにしております~♪

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    1. こんばんは。
      以前イコンタを使っていた時期もあったのですが売ってしまい、かわりにモスクワ5が我が家にきたというよくわからん展開なのですが・・。
      私のところにきた個体は光漏れもなくなかなか快調でございます。安かったので予備を一個キープしてたりしてます。

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